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ひげセンセの筋肉教養講座 第7回

ビーレジェンド商品に同梱される【リアスタ通信】に連載されており、初心者から上級者まで大人気の「ひげセンセの筋肉教養講座」のバックナンバーを掲載!外科医でありながらコンテスト優勝経験もある浅見先生の記事は勉強になること間違いなし!

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丸く美しい胸を創る

厚い胸、ふくよかな胸、古今東西男女を問わず、人の目に触れやすい胸。

胸は最も「とっつきやすい」トレーニングパートの一つである。自分で動きを見る、張りや弛み、形をビジュアルにイメージしやすい。

ただ、高重量を扱えても格闘系に強くても意外に貧弱な胸を持つ選手が居る。

それはなぜだろうか?

大胸筋の基礎知識

胸郭の前面の一番浅い場所を占拠している大胸筋は、鎖骨、胸骨、肋骨から始まり筋繊維が集合交差し少し捻れて上腕骨に付く。肩甲骨には付かない。この筋は腱部が少なく付着部の骨ギリギリまで筋繊維がある。大胸筋より深い場所にある小胸筋は肋骨と肩甲骨を繋ぐ。鎖骨のすぐ裏側には鎖骨下筋が、第一肋骨から鎖骨の肩甲骨よりに付く。小胸筋と同じ膜に囲まれ肩甲骨には付かず胸骨と鎖骨を覆い胸郭前面の安定化を助けている。胸郭の側面から上背部に入り込むように存在しているのが前鋸筋。腋窩から前面にかけて胸郭の立体感を醸し出す。この筋肉が目立つのは肩胛骨諸筋がトレーニングされている証拠。外肋間筋、内肋間筋、最内肋間筋の3つの肋間筋が、二層から三層で肋骨を連結しながら胸郭を動かす。胸骨の裏には胸横筋、表側には胸骨筋があるが、退化しつつある筋肉でトレーニングでは無視して良い。腹筋群もこれらの筋群と腱膜で重なり、鎖骨と胸骨に頭蓋底から胸鎖乳突筋が橋渡し、頭部と腹部の位置が胸のトレーニングにいかに大切なのかを示してくれる。ちなみに胸鎖乳突筋は、首にあって首の骨とは一切関係のない筋肉であることは面白い。

大胸筋トレーニングの盲点

大胸筋は、「腕を使って胸郭を地面から離す」ためにある。基本はベンチプレス。上からバーベルが落ちてくる恐怖感は緊張度を高める。バランスをとりながらプレスする動作は神経筋活動レベルが高い。胸郭を膨らませ肋間筋を始め深部筋群の発達も促す。押す動作において腕は、捻れ、撚りなど回りながら胸郭から離れる。腕の捻り方、胸郭からの離し方で、大胸筋の刺激が変わる。腱が大きく捻れて腕に付いているのもそれが理由。この捻れと大胸筋の付着部が円滑した動きで挙上動作が行えた場合、美しい曲線美となる。胸骨寄りでどうしても負荷が抜けやすい。バーベルは真っ直ぐな棒である。腕も手首もある位置で固定されて動作が行われる。捻れた腱の耐久性以上の負荷が加わると、断裂が起きる。手首が自由になるダンベルでは大胸筋断裂事故が起きにくく、バーベルで軽い重量でも起きるのはこのためである。

またすべてのプレス動作は、肩関節からすると外転位置から始まってしまう。腕が胸郭から離れる最初の動作の主役は、三角筋ではなく深い場所にある棘上筋。短く太い筋腹と細い腱でできている。腕を胸郭からすっとまっすぐ離す、初動の「きっかけの」ために存在するのに、外転位で捻れた状態で延々とプレス動作を繰り返しされ疲労し消耗する。だから肩に不愉快な痛みを感じる。

大胸筋は巨大な筋腹を持つ。筋肉の形と密度を変えるには、筋腹に強い刺激を与え続けなければいけない。例えばケーブルクロスオーバーやペックフライマシン。胸骨から垂直に盛り上がる「はず」の内側部を攻める場合、腕を閉じるのではなく押し出す。小指側から押しても、親指よりに押してもいい。こうすることで上腕骨に微妙なねじれのバリエーションをもたらす。軽い重量にして片腕ずつフライの動きを行う。どう強い収縮感を与えられるかが大切で、フルレンジに拘ってはいけない。種目ごとにウエイトを受けるポイントを変える。高重量を扱って大胸筋全体に「うまく」灼熱感を得られるなら二重丸。

何かピンとこない種目なら思い切って「切り捨てる」。発達が遅れているなら、どう密度を高めるかに主眼を置く。どれだけ丸く美しい大胸筋でも、脂が乗っていてはただのデブ。静脈の浮き出た筋繊維の束が浮きだすようなハード感を求めてみよう。フリーウエイトもマシンもアイソラテラルで深い場所にある小さな筋群まで多角的に収縮を感じよう。インプラントを挿入している女性はこの場所での「癒着」が必ず起きる。種々のマシンで上部を事前疲労させフリーウエイトで攻め、胸郭全体を膨らませることで不自然な段差を目立たなくできるし、インプラントの効果を増幅できる。

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筆者 プロフィール 

ひげセンセの筋肉教養講座

浅見尚規(あさみなおき) 昭和32年生まれ 

宮崎市在住

経歴:昭和57年宮崎大学(旧宮崎医科大学)医学部卒業 

専門分野 脳脊椎脊髄外科

昭和57年からボデイビルを始める。ミスター東九州、ミスター広島(いずれもNBBF)優勝、NGAマスターズ優勝(USA)のタイトル 41歳で競技引退

平成25年まで某ボデイビル月刊誌にて連載 筋トレセミナーを各地にて開催

その他、三輪書店、メディカルビュー社から外科手術用教科書執筆(共著)

趣味:ボデイビルトレーニング、筋トレマシン収集、読書、ピアノ

 

 

 

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