立派な力こぶを作るにあたり、避けては通れない種目であるアームカール。
しかし、立位でEZバーやバーベルを使って行うと、どうしても反動を使って重りを挙げることになり、上腕二頭筋をオールアウトさせるのは至難の業です。
今回はこの厄介な反動の関与が最小限で、なおかつ上腕二頭筋に仕事をさせる意識がつかみやすいバリエーションとして、
ダンベルとアジャスタブルベンチがあればできるダンベルプリーチャーカールのご紹介です。
力こぶから刺激を逃がさない本種目で、上腕二頭筋をガンガン追い込んでいきましょう!
1.ダンベルプリーチャーカールで鍛えられる部位
ほかのアームカールの派生種目と同様、ダンベルプリーチャーカールも上腕二頭筋がメインターゲットとなります。
プリーチャーベンチとEZバーを利用した、所謂通常のプリーチャーカールに比べて、ダンベルプリーチャーカールは手首の動きに自由度が高く、上腕二頭筋の収縮を高めやすいフォームが実現可能です。
また、片手ずつ集中して鍛えることが出来るというのも、形や力の左右差を改善するのに有効であると考えられます。
2.ダンベルプリーチャーカールのやり方
・シートの角度を調整します。立てたシートの端が、立った際のみぞおちくらいの高さとなるのが目安です。
・ダンベルを持った方の腕をシートに乗せ、小指を内側に捻るように肘を曲げておきます。
・上腕二頭筋の力が抜けない範囲で、なるべく大きくコントロールしながら肘を伸ばしていきます。
・顎を引き、小指を内側に捻るようにダンベルを挙げ、動作を繰り返します。
通常のトレーニング同様、8~15回3セット程で実施するのがおすすめです。
裏技的な方法ですが、動作をしていない方の腕が使われていないため、ダンベルが自力で挙げられなくなったところから、
使っていない方の腕で補助してダンベルを挙げ、コントロールして下ろす局面だけ無理やり行うと方法で追い込むのも、筋肥大には有効です。
3.ポイント
①肘を伸ばし切らない
肘を伸ばし切るところまでダンベルを下すと、上腕二頭筋の出力が極端に落ちるだけでなく、肘関節への負担が強くなり、肘に痛みが生じることがあります。
可動域が小さすぎるのは問題ですが、上腕二頭筋から負荷が抜けない範囲で切り返すようにしましょう。
②小指を上に向けるように巻き上げる
アームカール全体に言えることですが、小指が上に向けるように巻き上げる(スピネイトさせる)ことで、上腕二頭筋の収縮が高まります。
特にダンベルにて片手ずつ行う種目はスピネイトがしやすいため、今回のようにプリーチャーカールをダンベルで行う際は、EZバーで行う際より収縮が意識しやすくなります。
③ダンベルを握りこみ、手首が反りかえらないようにする
特に高重量で行った場合や、疲労がたまってきた場合には、手首が先に負けてしまい、手首が反りかえってしまうこと意図せず起きてしまいます。
手首が反りかえると、運動連鎖上上腕二頭筋が仕事をしにくくなるので、しっかり握りこんで動作を行いましょう。
4.まとめ
今回はダンベルとアジャスタブルベンチを活用したバージョンのプリーチャーカールをご紹介しました。
プリーチャーベンチとEZバーをあえて使わない方法でしたが、効果の高さでいうと、工夫次第でむしろ今回紹介バージョンの方が高いのではないかというのが私の考えです。
EZバーやバーベルを使って、ある程度高重量を両手で扱い、上腕二頭筋に刺激を与える方法ももちろん重要ですが、
ダンベルの自由度の高さを駆使した動きを活用し、上腕二頭筋の収縮を意識することが、上腕二頭筋のレベルアップには必須です。
是非種目のバリエーションとしてご活用ください!