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【ひげセンセの健康を学ぶ】第10回 「見えないものを語る光と影」

新型コロナ感染症は多くの人々の身体を蝕んだ。そして心をも傷つけた。新たな病原体の出現に驚き、悩み、そしてその対応に医学的のみならず政治的にも迷い彷徨った。

なぜ、このような騒ぎになったのか、それは病原体が”確かに見えない”からだ。人は自分の目で見えないものに対して様々な反応をする。それが行動や考えの違い、迷いとして露呈したのだ。

今回は目に見えないものをわかりやすく見えるように語る”善き”事や人、自分が見えていない、わかっていないのに、もっとわかっていない人や迷える人を自分勝手な方向に引き摺り込む”悪き”事や人について話してみたい。

細胞は見えない

僕たちは、自分の体はその形、動きを見ることができる。そして、怪我をすれば血が出てくる。しかし、血液という液体は見えるが、液体の中身は見えない。学校などで学んだ知識としては、血液中には赤血球、白血球、そして血小板など”教えてもらった”成分があることはわかるが、実際自分の目で見えない。それらは細胞の大きさだからである。

僕たちの目で見える大きさには”限りがある”。この細胞の大きさに近いものが細菌であり、細菌よりもっともっと小さいのがウイルスである。だから、病を”語り”説明し、対応するには、それらを見ようとしないといけない。

見るために、対応するために生まれたのが、まず光学顕微鏡、それで細胞単位の大きさは見えた。そして電子顕微鏡の出現でやっとウイルスが見えた。あの有名な野口英世はウイルスを見ないままウイルス疾患で命を落とした。目に見えてくるとその振る舞いが理解できるようになる。

振る舞いは動きである。動きを止める、制御することが治療に繋がっていく。安心にも繋がる。あるものはタンパク質を用いて、あるものは遺伝子レベルで制御できる時代になった。遺伝子も化学的に”見えるように”なったからだ。

神経も見えない

神経は神の道と書く。医学解剖学的には、脳と脊髄を中枢神経、それ以外の神経を末梢神経という。

神経は身体すべてを支配しているのではなく、身体を構成している組織、構造物をメンテナンスしつつ監視するリーダーとして生まれてきた。最初は片方の穴から取り込んで反対側の穴まで流れていく間に必要なものを取り込む腸”管”だけで良かったのだが、その管から効率よく、かつ確実に栄養を取り込みトラブルなく自らの糧にするため付属物を作るうち、まとめ役として作り出した。

所詮他の組織臓器と同じ遺伝子でできているが、リーダーが最初にトラブルを起こさないように、自らを守るシステムを細胞レベルでも(血液脳関門)、構造的にも(三重の髄膜、骨、帽状腱膜)で強化した。硬い守りのため、体の外からはほとんど触れない。もちろん”見えない”。

外科医が手術する時、神経を見るためには、皮膚を切り、皮下組織を分け行って、筋膜を切り、筋肉組織の間をまた分けて入っても、まずわからない。筋繊維を支配しているはずの神経が見えない。筋膜は繊維に包まれているが、その数々の階層の膜の間を隠れるようにして走っているのが神経である。切っていってもやっと見えるのに外からその走行を触れても”絶対に”わからない”。

ここで”とある人”は”触って”わかると”宣うのである。もちろん、皮膚にかなり近い場所を走っている場合もあるが、それは例外で、ほとんどが組織の膜間を深く走行する。その走行は精密なMRIでも正確には”つかめない”。それを”触れる”のは、至難の”業”である。

イメージはできる、”この辺り”とは。でも”ええ加減な”あたりでしかない。しかも神経は精密には多くが丁寧に作られた”鞘”で覆われており、その鞘の間をスキップして電気信号が伝わっていくその”様”を見ることなどできない。

触ることの意義

皮膚の上から指や手が”触れる”とすぐに”分かる”。わかりにくいのは踵くらいだろうか、足指の先でも分かる。筋トレ愛好者は、骨格筋は神経に支配されていると理解しているだろうが、皮膚はそれ以上に細かく神経支配が配備されている。

一つには、皮膚と神経が卵子が受精して細胞分裂して臓器ができていく前の基本的な”3つの塊’内胚葉、中胚葉、外胚葉”のうち外胚葉からできる超親戚であることだろう。神経の病は皮膚に現れやすい(帯状疱疹など)。皮下組織を顕微鏡で見ると、毛根はもちろん、縦横無尽に神経繊維が走っていることが分かる。その神経繊維はすべて感覚を脳に伝える(入力)ために存在するのも特徴だ。

皮膚に覆われ、筋膜に覆われた筋肉が主に運動(出力)を神経から受け取るのと対極である。あまりに細かすぎる神経繊維の配置のため、これらを他人が触って分かる、ことなどあり得ない。目で見える大きさに限界があるように、触って分かる大きさ、範囲にも限界がある。

作られた神経生理

触る人の手や指先に、その”人智を越える”装置でも付いていない限り、神経の走行や働きなど”絶対に”わからない。

分かると宣う人を、神経学を学ぶものからあえて呼ばせて貰えば、”詐欺師”である。”勝手に作られた”神経生理を語ることは、騙しのテクニックでもある。

生き物、特に動物にとって大切なことは、最初にできた腸が、水を通しながら、その水の中にある栄養分を少しずつ”、迷いながらも”選択して自らの体に取り入れ、体を大きくしていくために種々の臓器を配置して、そのリーダーを作り、リーダーがその臓器からの声を聞くため、臓器に答えるために神経回路を設置していったことを理解すべきことだ。

その人個人が、口から物を入れる時、匂いや味、そして見た目、周りからの声を聴きながら、噛み潰しながら、唾液を混ぜながら、しっかりと飲み込み、時間をかけて血と肉にしていく。それが健康な体、動ける体を維持する確実な方法である。

まやかしに迷うことなく!

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昭和32年生まれ 経歴:昭和57年宮崎大学(旧宮崎医科大学)医学部卒業  専門分野 脳脊椎脊髄外科 昭和57年からボデイビルを始める。ミスター東九州、ミスター広島(いずれもNBBF)優勝、NGAマスターズ優勝(USA)のタイトル。41歳で競技引退。 平成25年まで某ボデイビル月刊誌にて連載。筋トレセミナーを各地にて開催。その他、三輪書店、メディカルビュー社から外科手術用教科書執筆(共著) 趣味:ボデイビルトレーニング、筋トレマシン収集、読書、ピアノ 「ひげセンセのブログ」https://ameblo.jp/asaminaosan/

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