あなたは階級制の大会に出る直前や計量前に「早く体重を落としたい!」と焦った経験はありませんか?
その時に「水分をできるだけ取らずに体重を落とそう!」と水抜きをしたり、「炭水化物を食べないようにしよう」と糖質制限を行いませんでしたか?
水抜きや糖質制限をすること自体は悪いことではないのですが、誤った方法で行うと脱水症状など身体的不調を引き起こすリスクがあります。
今回のブログでは水抜きの方法を含め大会直前の正しい減量のコツを紹介します。
動画でも紹介しているので、是非ご視聴ください!
減量時のルール
「減量期間を長く設け、ゆっくり体重を減らしていく」と筋肉などのパフォーマンスを落とさずに減量できます。
しかし、計量直前となると「できる限り落としたい!」と焦って摂取カロリーや水分補給量を過剰に減らしてしまった経験はないでしょうか?
パフォーマンスを維持するために急速に減量するときに守っていただきたいことは「減量前の体重の5~8%を目安に減量する」ことです。
また、計量の時間と試合の時間があまり空いていないと、急速減量によるパフォーマンス低下が回復しないリスクがあるので計量の時間とご自身の試合の時間をしっかり把握しておきましょう。
水分だけでなく糖質にも注意
運動でやサウナに入るなど発汗量が増えたときに、過度な水抜きをしたときは脱水症状が出るリスクがあります。
また、減量をする際は「糖質制限」にも注意が必要です。
糖質は身体のエネルギー源になります。
糖質を摂取すると体内にグリコーゲン(エネルギーの素)として貯蔵されています。
糖質制限でグリコーゲン不足に陥ると、身体は筋肉を分解して筋肉中にあるグリコーゲンをエネルギーに変えようとします。
この状態が続くと、筋力低下や持久力低下などパフォーマンスが落ちてしまうリスクがあります。
確かに急速減量方法の「水抜き」や「糖質制限」は体重を減らすという面では効果がありますが、やり過ぎると体調を崩したりパフォーマンスを下げてしまうリスクもあるので気をつけましょう。
「急速に減量するのは減量前の体重の5~8%に落とすまでで止める」を守りましょう。
性別毎の急速減量のリスク
男女別に急速減量によって身体面で支障が出てしまうことがあります。
男性アスリートの場合、トレーニングによる筋肥大がうまくいかないリスクがあります。
なぜなら、筋肥大させるホルモンである「テストステロン」は水分や糖質を必要とするからです。
女性アスリートが過度な食事制限をすると女性ホルモンがきちんと分泌されず、月経異常など女性特有の身体トラブルを起こしてしまうリスクがあります。
このような身体的支障を起こさないためにも減量のルールは守りましょう。
まとめ
今回のブログで伝えたかった大会直前の「水抜き」(急速減量)時のルールや注意点は以下の三つです。
- 急速減量は悪いことではないが、ルールやリスクを把握した上で行う
- 急速減量は減量前の体重の5~8%を目安に行う(過度に減らし過ぎない)
- 急激に体重を落とし過ぎないことでパフォーマンス低下や脱水症状などのリスクを下げる
身体への負担やパフォーマンス低下をできるだけ少なくできるように計量直前、大会直前に向けてうまく減量してくださいね!
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