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ひげセンセの筋肉教養講座-第2回「流れる」筋肉

ビーレジェンド商品に同梱される【リアスタ通信】に連載されており、初心者から上級者まで大人気の「ひげセンセの筋肉教養講座」のバックナンバーを掲載!外科医でありながらコンテスト優勝経験もある浅見先生の記事は勉強になること間違いなし!

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流れの美しさ

身体の隅々まで流れる血液

維持することの難しさ

タンパク質の設計図

タンパク質も疲れている

窒素の大切さ

本能に従う大切さ

手間をかけることの大切さ

流れの美しさ

山歩きをしていてふと立ち止まると、透き通った水が勢い良く岩肌を流れて行く。それをすくって口に含むと汗をかいた身体にその水がしみ込んでいくのは快感である。たとえ、上流で動物の糞や昆虫の死骸が含まれていようとも、流れはそれらを細かく刻み微生物学的に滅菌に近いレベルまで清潔なものに変えていく。だから清流という。

身体の隅々まで流れる血液

人の身体の中、すべての内臓、筋肉、皮膚も血液が流れ続けている。流れは留まる事がないから、人の身体の中は原則として無菌状態を保つ事ができる。身体の外とは原則として交通が無い。口の中や消化器、呼吸器の表面には粘膜が、それ以外には上皮が外と内とを隔てている。隔たれた空間をひたすら血液が流れ、流れている間に“動的平衡の”筋肉や臓器がある。

維持することの難しさ

流れている中で形を保とうとするには、相当のストレスに耐えることが要求される。どんな堅牢な橋も何十年も濁流を受け続ければ崩れていくし、頑丈な建物も風雨に曝され続ければその形は少しずつ崩れていく。筋肉組織はひたすら動いているが故に、その形を維持するだけでも相当な「努力」、エネルギーが必要だ。だから病や事故で、少し安静にしているだけで、手足はか細く衰える。瞬時にもっと大切な脳や心臓などにエネルギーを廻していくからだ。

タンパク質の設計図

流れの中で形を維持する身体のパーツの骨組みはすべてタンパク質からできている。細胞が集まって構造物を作っているのだが、細胞そのものがタンパク質の塊であるし、細胞の中心にある核に書いてある遺伝情報の設計図もタンパク質について書かれている。糖や脂肪については書かれていない。タンパク質とはアミノ酸を組み合わせたものだ。さらにアミノ酸とは炭素、酸素、水素そして窒素分子が組合わさったもの。この組み合わせで立体構造が生まれ、その構造の隙間で色々な物質を取り込んだり手を繋いだりして流れの中で作業が行われて行く。

タンパク質も疲れている

複雑に折り畳まれたタンパク質の立体構造は周りと手を繋いだり取り込んだり離したりする(これを反応という)うちに「ゆがみ」ができる。ゆがみを治すのも別のタンパク質。細胞の中では忙しくタンパク質同士が入り乱れ細胞の形を維持、または変化させている。その変化に応じて外からタンパク質を取り込む。そして「疲弊した」タンパク質を外に吐き出す。

窒素の大切さ

タンパク質と、糖や脂肪の決定的な違いが窒素分子の有無。この窒素を「核」にタンパク質は存在すると言ってもいいし、窒素がないと形ができていかない。身体のあちこち、細胞レベルで疲弊したタンパク質は修復され組み直され、そしてバラバラにされ捨てられて行く。ほとんどが尿や糞便となって身体の外に出されるが、同時に窒素も捨てられる。だから補わないといけない。それが十分に補われないとタンパク質はうまく創られない。身体のどこかを壊して新しいタンパク質を創らないといけなくなる。窒素バランスという言葉がある。このバランスをプラスにした食事をとり続けないと筋肉は発達しないという理屈になる。

本能に従う大切さ

人生にはいろいろな「欲」があり悩ましい。一番大切なのは食欲(異論がある人もいるかもしれない)。動物は、「形あるもの」を大切にする。植物も動物も、その身体を創っている主役はタンパク質である。しかし、そのままの形では自分の中に取り入れることはできない。だから砕き(咀嚼、噛む)、そして溶かす(消化)。身体の中で窒素が足りない、タンパク質が欲しいという要求を脳は身体に「空腹感」という形で命じる。それが食欲である。

手間をかけることの大切さ

人がお猿さんから少しだけ「進化」した時代には、木や他の植物からしたたる液体、鮮やかな色の実や果物を、動く小さな動物を、そして集団でより大きな動物を「仕留めて」食べ物としてきた。他の動物も、より小さな弱い動物や生き物を口から噛んで取り入れている。生(なま)で動植物を食べることの危険性を、経験から知った人間は加熱することでそれを避ける知恵も手に入れた。熱はタンパク質を変性させる。細菌も毒もタンパク質だから加熱は消毒になる。そして機械的に砕くことで食べやすさや加工するという技術も手に入れた。そして砂糖や塩を単独で取り入れることができるようになった。楽になってきたように思われたが、身体に多量に「安易に」取り入れられた砂糖は、肥満、糖尿病に、塩分は高血圧などに姿を変え人間を苦しめ始めた。タンパク質も体重あたり何グラムという「訳の分からない」実験結果だけで大量に安易に取り入れると危険だ。タンパク質が足らなければ、なるべく噛む形に「戻し」消化吸収という自然なサイクルを大切にすべきである。流れの中での自然な営みを変えてはいけない。手間を省いてはいけない。最近は、女性選手たちの増加で、プロテインパウダーを利用したたくさんの高タンパクのケーキなどのレシピが紹介されている。見た目も味もなかなかのもの。男性はなるべく速く、多く、簡単にという短絡思考である。のどごし爽やかなのはビールだけ、プロテインパウダーは料理して手間隙かけて利用したい。女性は本能で「噛みしめる」「飲み込む」ことの大切さを知っている気がしてならない。

次回では、アミノ酸の不思議、そして今回書ききれなかった流れが滞る生理学的理由と恐ろしさ、そしてその対処法を述べて行きたい。

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