¡Hola!ビーレジェンド松永です。
今回はマッスルメモリーについてお話しします。「なんだそれ!?」という初めてこの言葉を聞いた方も、「なるほど、今回はその話ね」という玄人な方も、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
目次
- 概要
- 原理
- 定着に要する期間&有効期間
概要
「マッスルメモリー」とは、読んで字のごとく「筋肉の記憶」です。
トレーニングや運動にブランクがあり筋肉が衰えても、かつてトレーニングで鍛えた過去の筋肉の状態へ短期間で戻したり、過去以上の結果を短期間で出したりすることができる状態や現象のことです。例えば、筋力トレーニングを実施してきたが怪我や受験、仕事の多忙さ、家庭事情などによって筋力トレーニングが数か月できなくなったとします。このコロナ禍でジムへ行けなくなったという事例もございますね。そういった場合、筋肉は以前トレーニングしていなかった時よりも減少していますが、かつての筋肉を取り戻すために要する時間は、前回かかった時よりも短期間で済みます。これがマッスルメモリーの概要です。
また、実際にトレーニングやダイエットなどによって得られる成果がわかるには3か月程度かかると言われております。つまり、マッスルメモリーが発揮され、以前の状態に筋肉を戻すには同様の期間がかかると推察されます。もちろん各人、ないしは栄養摂取の違いによって差はあると思います。人によっては2か月程度で元に戻ったという人もいるようです。いずれにしても、そのうち筋肉は元の状態へ戻るので、さほど気にしすぎる必要はないかと思います。
原理
マッスルメモリーの原理ですが、過去に行ったトレーニングによって培った状態を、身体が遺伝子レベルで覚えているからです。
トレーニング時の外からの刺激を遺伝子が覚えており、受けた刺激を元に筋合成を促します。この一連の流れを遺伝子が覚えているのです。たとえしばらくの期間トレーニングを実施していないとしても、再びトレーニングによる刺激を受けると、遺伝子はまた活性化をして筋合成を図ります。このように身体が刺激をしっかりと覚えているので、筋肉は以前よりも素早くかつての状態へ戻るというわけです。
定着に要する期間&有効期間
個人差はありますが、マッスルメモリーの定着には約1年かかるといわれています。
身体は日々細胞の入れ替えを行っており、筋肉だけでなく、皮膚や内臓を含め様々な細胞で新陳代謝が起こっています。その一連の流れで、遺伝子レベルで筋肉に過去の状態を記憶させるためにも一年程度は見込んでおいた方が良いかと思います。また、マッスルメモリーの有効な期間はほぼ一生涯と考えてよいでしょう。ただし、60代でトレーニングを開始しその後トレーニングをストップ、70代当たりで再開した場合は年齢の関係もあり、100%以前の状態に戻すのは難しいようです。マッスルメモリーの恩恵を受けるためにはある程度身体がしっかりと動く50代程度までに、身体へトレーニングの刺激を覚えさせる必要があるかもしれません。
まとめ
- 身体はトレーニングの刺激を覚えているので、筋肉が元に戻る時間は短くて済む
- 定着には1年程度かかる
- 50代程度までにトレーニングを実施してメモリーを作る
いかがだったでしょうか。トレーニングをしていったん筋肉がついてしまえば、多少トレーニングを中断しても大丈夫ということがわかって頂けたかと思います。人は裏切っても、筋肉はあなたを裏切りません。ぜひ今後も筋肉を信頼しつつトレーニングに励んでみてはいかがでしょうか。
では、¡Adios!