¡Hola!ビーレジェンド松永です。
今回はアイシングについて解説したいと思います。スポーツをしたことがある方なら聞きなじみのあるアイシング。実際にしたことがある方も少なくないかと思いますが、実は最近「アイシングは逆効果」という説が流れています。これについて情報を整理しましたので皆さんと共有できればと思います。
目次
- アイシングは筋損傷からの回復を遅らせる
- 負傷直後はRICEとしてのアイシングはおすすめ
- まとめ
アイシングは筋損傷からの回復を遅らせる
結論から先に言うと、アイシングは損傷部位の筋損傷からの回復を遅らせてしまうようです。
アイシングは損傷部の炎症を抑制するために実施されてきましたが、この炎症は正常な回復プロセスのであるため、筋組織の再生に重要であることが判明しつつあります。実際に神戸大学が行ったマウスを用いた研究によると、アイシングによって骨格筋の再生が遅延したとのことです。
また、筋肉の再生プロセスでは炎症細胞が集まり、損傷個所の組織を取り込んだ後消化し、新しい筋を作るようです。しかし、アイシングによって損傷個所にこの炎症細胞が集まりにくくなると言われております。ちなみに炎症細胞には2種類あり、損傷筋を取り込んで消化した後に炎症反応を起こす炎症性マクロファージと、炎症を抑え筋の再生を促進する抗炎症性マクロファージがあります。そしてポイントは、炎症性マクロファージは徐々に抗炎症性マクロファージに変化することです。一方で、アイシングをすると炎症性マクロファージが損傷個所に早い段階で集まりづらいため、結果として修復も遅れてしまうようです。つまり、損傷した際の炎症は回復する際の人体としての自然な反応で、それを抑制するアイシングを実施すると逆に回復が遅れてしまうことになるようです。
負傷直後はRICEとしてのアイシング
ではアイシングは回復に逆効果なので一切しない方が良いのかと言うと、そうとも言い切れないと思います。
アイシングには炎症抑制だけではなく、損傷個所の痛みを和らげる効果や血液循環への影響、筋肉の緊張を和らげる効果などもあります。そして特にアイシングをすべきタイミングは負傷直後であり、その際は「RICE」を実施することが大切と言われております。
RICEとは、
・Rest(安静)
・Icing(冷却)
・Compression(圧迫)
・Elevation(挙上)
の頭文字であり、負傷直後の処置として長い間スポーツの現場では採用されてきた考え方です。実際に私もプレイヤー時代にはよく怪我をしてしまっていたため、アイシングも実施してきました。そして怪我直後のアイシングには、実体験として痛みの軽減を感じました。そういった意味で、アイシングは全く逆効果かと言われるとそうとも言い切れないかと思います。
しかし、前述した通りアイシングは損傷個所の炎症を抑制して回復を遅らせるようです。そこでここからは持論ですが、損傷直後の痛みがひどい場合はアイシングを実施し、痛みが多少ひいたらアイシングを止めるというアクションが良いかと思います。痛みを我慢し続けた方が良いというのは頭でわかりつつも、痛みがずっと続くのは精神的にも大変です。そのため、痛みの軽減という観点でアイシングをし、痛みが軽減した段階でアイシングを止め、自然な炎症を起こして回復に充てるというのが良いと考えました。なお、治療に当たっては医師等の指示に従い、適切な治療を受けましょう。
まとめ
- アイシングは筋損傷からの回復を遅らせる
- 負傷直後はRICEとしてのアイシングはおすすめ
今回はスポーツをしている方向けの内容でしたが、スポーツを日常的にしていない方でも偶然怪我をする可能性はあると思います。損傷個所の回復の考え方として、今回の内容を念頭に置いて生活していくだけでも無駄ではないかと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね!
なお、怪我からの回復には栄養管理も非常に大切です。たんぱく質補給としてのプロテインや、ビタミン・ミネラル補給としてビーレジェンド V&M マルチビタミン&ミネラルは、いち早い怪我からの回復のサポートをしてくれます。
では、¡Adios!