【美肌のための栄養素】女性の美容におすすめなビタミンAの効果とは
あなたは美容のために何か意識して摂取している栄養素はありますか?
美容において「ビタミンC」「ビタミンE」は有名ですが、「ビタミンA」も女性の美容において重要な役割を持つ栄養素です。
美容医療の現場でもよく耳にする「レチノール」も実はビタミンAの一種なのです。今回は、ビタミンAの効果と摂取方法について紹介していきます。
ビタミンAの健康効果
油に溶けやすい脂溶性ビタミンの一つで、目や皮膚、粘膜などの健康や成長を促進します。
ビタミンAの成分には様々なものがありますが、そのうちのひとつであるレチノイン酸は皮膚や粘膜の正常保持、免疫、成長などに関わっています。
また、レチナールという成分は体の中でロドプシンという物質の材料となります。ロドプシンは目の細胞で光の刺激を感知するのに重要な役割を担っており、ビタミンAを摂ると薄暗いところで視力を保つ働きが期待できます。
美容に関する効果
ビタミンAは健康だけでなく女性の美容にも効果を発揮します。
ビタミンAは紫外線などで傷ついた細胞を修復する働きがあります。
また、コラーゲン、ヒアルロン酸の生成を促進し、ターンオーバーを促進します。
そのため紫外線や乾燥による小ジワ、シミを予防・改善し、ニキビ肌の改善も期待できます。
ビタミンA不足
栄養素等表示基準によると一日の推奨量が770μgと設定されています。
一方で多くの日本人のビタミンA摂取が基準を満たしておらず、不足しています。
国民健康栄養調査によると20歳以上の平均が550μgと220μg不足していることが明らかです。
ビタミンAが不足することによって起こる症状
- ドライアイ
- 暗やみでものが見づらくなる
- 肌荒れなどの肌トラブルが起こりやすくなる
- 体内が酸化しやすくなり、老化が起こる
- 免疫力が落ち、感染症などにかかりやすくなる
ビタミンAが多く含まれる食材
日本人の多くはビタミンAを野菜から摂取することが多いですが、もっと豊富な食材がたくさんありますので紹介します。
- レバー(鶏、豚)2串 8,400μg
- ウナギ 1500μg
- 卵黄Lサイズ 1個 140μg
- 人参(皮付き)1/2本 576μg
- ほうれん草 4茎 420μg
- 大根の葉 50g 165μg
- かぼちゃ 80g 264μg
ビタミンAは脂溶性ビタミンですので油と一緒に摂取すると吸収率が上がります。
サラダなどには、オリーブオイルやアマニ油などの質の良い油の含まれるドレッシングをかけることがおすすめです。
ビタミンA耐容上限
1日2700μg
ビタミンCのような水溶性のビタミンであれば摂取量が多くなってしまっても体外に排出されますが、ビタミンAは脂溶性のため体内に蓄積されやすい特性があります。
そのためビタミンAには「耐容上限」が定められており、これを超えてしまうと健康を害してしまうことがあります。
ひどい場合は
- 肝障害
- 頭痛
- 脱毛
が起こってしまう可能性があるので、美肌のためと言って摂りすぎるのは逆効果となるので気を付けましょう。
※レバーなどを食べると一気に耐容上限を超えてしまいますが、数日では危険な状態にはなりません。
1ヶ月単位で1日の平均が耐容上限を超えていなければOKです。
まとめ
ビタミンAは皮膚や目の粘膜の健康を維持する働きがあります。
美容に関する効果
- 紫外線から皮膚を守ってくれる(シミの予防)
- 乾燥から皮膚を守る(小ジワ予防)
- ニキビ肌の改善
- 免疫向上による健康の維持
ビタミンは美容に関してとても大切な役割を果たす栄誉素ですので、積極的摂取するようにしてください。
ただし、耐容上限量が設定されていますので過度にとりすぎることがないようにあくまでバランスの良い食事を心がけるようにしてください。
皆さんビタミンAを摂って美しい肌を目指していきましょう。