皆さんは自分の疲れている顔を鏡で見ると「なんか老けてきたな~」とつぶやいてしまうことはありませんか?
確かに加齢とともに疲れがとれるのが遅くなってきたと感じて、自身の年齢を感じてしまうことが多くなってきますよね。
この「加齢による疲労蓄積」ですが、若返りホルモンが大きく関与していることをご存じでしたか。
今回のブログでは若返りホルモンの概要からこのホルモンの分泌を促すための生活習慣を紹介します。
若返りホルモンの正体
若返りホルモンの正体は「DHEA」(デヒドロエピアンドロステロン)です。
DHEAは体内で分泌される約50種類の性ホルモンの前駆体で、副腎皮質から分泌されます。
たとえば、男性だと「テストステロン」、女性だとエストロゲンの一種である「エストラジオール」の材料になります。
実際に、DHEAの分泌量のピークは思春期~20代前半といわれ、第二次性徴期と被ります。ピークを過ぎると加齢とともに徐々に分泌量は減少していきます。
このDHEAは生殖機能を向上や各々の性らしい身体つきを促すだけでなく、免疫力の活性化やストレスの軽減、代謝を高める役割を持っています。
そのため、脂質異常症などの生活習慣病、骨粗しょう症などの加齢に伴う疾患にかかるリスクをこのホルモンによって抑制できる報告があります。
また、年齢を重ねても一定以上のDHEA分泌量を保っている人はそうでない人と比較して生存率が高い報告があります。
DHEAは私たちがQOLの高い生活をキープしていく上で欠かせないファクターとなっています。
若返りホルモンが足りないとどうなるのか?
DHEAの分泌量が低いと、上記に示した疾患にかかりやすいだけでなく、慢性疲労症候群や更年期障害の重症化リスクが高くなります。
慢性疲労症候群が悪化する原因の一つとして、ストレスを慢性的に溜め込んだときに同じ副腎皮質から分泌される「コルチゾール」の分泌量の増加があげられます。
コルチゾールの分泌が優位に働いていると、DHEAの分泌量が抑制されます。
この状態が続いてしまうと、顔がストレス疲れのように顔色が悪くなるだけでなく、若年性白髪や脱毛など慢性疲労症候群の症状の一つである老化現象が身体に現れてしまいます。
また、材料となるDHEAが分泌量が減少すると性ホルモンの分泌量も減少してしまうので更年期障害の症状である「のぼせやほてり」「日中の慢性的な眠気」が悪化します。
放置しておくと自律神経が乱れるため、「うつ病」などの精神疾患にかかるリスクも高くなります。
若返りホルモンの分泌量をキープする生活習慣
加齢とともに分泌量が減少していくDHEAですが、食習慣や運動習慣を改善することで分泌量の減少を抑制できます。
①食習慣
質の良いたんぱく質、脂質、食物繊維を積極的に摂り、糖質を過剰に摂り過ぎないようにしましょう。
糖質の摂り過ぎは以前のブログで紹介したアルコールの摂り過ぎたときと同様に副腎皮質に負担をかけてしまいます。
アルコールのときはコルチゾールが分泌されますが、糖質を過剰摂取すると大量にインスリンが分泌され「血糖値スパイク」が起こるので最終的に身体全体に負担がかかります。
質の良いたんぱく質や脂質、食物繊維は「地中海式ダイエット」や「まごわやさしい」で紹介されている食品を参考にしてはいかがでしょうか?
地中海式ダイエット▽
まごわやさしい▽
また、副腎機能の回復をサポートする栄養素の一つに「ビタミンC」があげられます。
ビタミンCは果物や色の濃い野菜に多く含まれているので、自炊をされる際や外食先でメニューを選ぶ際は意識しましょう。
②運動習慣
自宅周りを散歩するなど自分が継続できるレベルの運動を習慣化させるとストレス解消や睡眠の質を上げることができます。
運動習慣を身につけることでダイエット効果だけでなく、ストレスを溜めない習慣を身につけることができます。
ストレスを溜めがちな方は天気が良いときは外に出て、日光を浴び心の栄養になる「ビタミンD」を摂り入れるようにしましょう。
ビタミンDが不足すると筋肉量が増えないだけでなく、精神的にも悪影響が出てくるリスクがあるので「外に出て散歩をする」習慣をおすすめします。
適度な運動習慣をつけると、「適度な疲労」がついて就寝時間になると床に就いてしっかり寝ることができます。
運動習慣と質の良い睡眠はストレスを解消し、コルチゾールの分泌を抑えてくれるのでDHEAの分泌を妨げません。
さいごに
いかがでしたか?
若返りホルモン「DHEA」は自身のQOLを高めていく上で必要不可欠なホルモンです。
何歳になってもQOLを高めていくためには以下二つの生活習慣を意識してみてください!
- 質の高い食生活の継続
- 継続できるレベルの運動習慣
鏡を見て「最近老けてきたな~」から「最近イケてきてるかも!?」となることを祈っています。
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