【老化・ガン予防に】「若返りのビタミン」ビタミンEの効果を解説します
「若返りのビタミン」聞いたことがありますか??
実は、若返りのビタミンの正体は「ビタミンE」です。
アンチエイジングや抗酸化作用があるといった点から聞いたことがあるかもしれません。
ビタミンEには老化の要因である酸化を抑制するといった特性があり若返りビタミンと言われています。
酸化の仕組み
老化は脂肪酸が酸化することで進んでいきます。
多価不飽和脂肪酸といった脂肪酸が体内で酸素と結合し、酸化が起こります。
多価不飽和脂肪酸が酸化すると細胞を壊してしまったり、異常な細胞を作り出してしまったりと細胞の死を早めてしまいます。このことが老化につながります。
また脂肪酸のほかに、悪玉コレステロールも酸化によって動脈硬化を引き起こす危険性をもっています。
ビタミンEの働き
ビタミンEには酸素とくっつきやすいという性質があります。
つまり、多価不飽和脂肪酸や悪玉コレステロールが酸素と結合する前に、ビタミンEが酸素と結合することができます。
結果、過酸化脂質(酸化した脂質)の生成を抑えることができ老化やガンの予防につながります。
他にもビタミンEは
・性ホルモンの分泌
・紫外線から肌を守る
といった働きがあります。
性ホルモンが分泌されることで、生殖機能の維持、更年期障害の予防といった効果があります。
ビタミンEは「トコフェロール」という科学名があります。
この言葉は子供を産む(tocos)+力を与える(phero)という言葉の組み合わせから出来ており、子供を産む力を与える栄養素としても有名です。
紫外線から肌を守る働きによって、シワやシミを出来にくくする効果があります。
ビタミンEの摂取量について
1日の摂取量として6.3mgの摂取が推奨されています。
それに対し20歳以上の平均摂取量として6.9mgと言われており、大体の方は推奨量を摂取出来ています。
過剰摂取
ビタミンEは脂溶性ビタミンなので、本来であれば摂取分が尿で流れないことから過剰摂取には気を付ける必要がある栄養素です。
しかし、耐要上限量は
18~29歳、70歳以上の女性は1日650mg
30~69歳の女性は1日700mg
とあり、脂溶性ビタミンにもかかわらず過剰摂取が起こりにくいとも言われています。
ビタミンEの過剰摂取による症状として
・血液が止まりにくくなることによる出血のリスク
・筋力の低下
・下痢
・疲労感
があります。
過剰摂取が起こりにくい栄養素ですが気をつけましょう。
摂取不足
逆にビタミンEの摂取量が不足していると
・動脈硬化のリスクが高まる
・不妊、流産のリスクが高まる
・溶血性貧血のリスクが高まる
といった様々なリスクの高まりが考えられます。
健康のためにもビタミンEの適切な摂取は大切です。
ビタミンEの摂取方法
ビタミンEがたくさん含まれる食材
・アーモンド 10粒 2.9mg
・かぼちゃ 1/10 2.9mg
・赤パプリカ 1/2 2.6mg
・アボカド 1/2 2.3mg
・イクラ 大匙1 1.6mg
・ヒマワリ油 小匙1 1.5mg
・銀鮭 1切れ(80g) 1.4mg
食材の保存方法と調理方法
ビタミンEは酸化しやすい性質があるので、密封して酸素に触れないよう保存してください。
そうすることで鮮度を保つことができます。
おすすめの調理方法として
・油と一緒に調理することで吸収性を高める
・酸化抑制効果のある栄養素「ビタミンC」「ビタミンA」「カロテン」と一緒に調理することで相乗効果を得る
があります。
また、赤パプリカは抗酸化に効果のある栄養素がすべて含まれています。
かぼちゃと赤パプリカで作るスープなどがおすすめです!
まとめ
〈ビタミンEの働き 〉
ビタミンEには
- 酸化を防ぎ老化やガンを予防する
- 性ホルモンを分泌し更年期障害を予防する
- 紫外線から肌を守りシワやシミを出来にくくする
といった効果がある。
〈摂取量について〉
1日の摂取推奨量は6.3mg
過剰摂取の場合
出血のリスクが高まる、筋力の低下、下痢、疲労感といったリスクがある
摂取不足の場合
動脈硬化や不妊、流産、溶血性貧血のリスクが高まる
〈調理方法〉
油で調理したり、「ビタミンC」「ビタミンA」「カロテン」を含んでいる食材と一緒に調理したりするのがおすすめ
以上、「若返りのビタミン」ビタミンEの働きについて解説しました。
ビタミンEの1日の推奨摂取量は多くないので少し意識するだけで取り入れることができます。
「若返りのビタミン」でいつまでも若々しく元気に過ごしましょう!