運動しないでプロテインを飲むと健康に悪いの?
運動しないでプロテインを飲むと肝臓や腎臓に害があるの?
今回はそんなあなたの疑問にお答えします。
こんにちは、ビーレジェンド大林です。
今回はお客様から頂いた、「運動しないでプロテインを飲んでも大丈夫なのでしょうか?
使われなかったプロテインは肝臓や腎臓の負担になると聞きましたが大丈夫なのでしょうか?」との質問にお答えします。
「コロナ太り」という単語がメディアで放送されるなど、最近は運動や健康に対して注目が集まっています。
その流れでプロテインの需要も増加しており、今までプロテインを飲んでいなかった方が健康のためにプロテインを飲み始めたというケースも増えてきています。
しかし、一部のメディアでは視聴者を集めようと、「プロテインは身体に悪い」などといった間違った情報を流すこともあります。
おそらく質問者の方もそういった情報を目にし、不安になってお問い合わせいただいたかと思いますので、安心してプロテインを飲んでいただくためにもこの質問にお答えしたいと思います。
健康なら運動しないでプロテインを飲んでも問題なく、むしろ運動しない日もプロテインを飲むのがおすすめ
最初に結論を申し上げますと、健康な方であれば運動しないでプロテインを飲んでもまったく問題はありません。
むしろ運動しない日も積極的にプロテインを飲むのをおすすめします。
プロテインは薬ではなく牛乳や大豆を主な原料とした食品ですので、摂りすぎによる肝臓や腎臓への害も常識的な量であれば心配ありません。
プロテインは安全な食品である
プロテインが多くの方々に浸透してきているものの、まだまだプロテインがどんなものかよく分かっていなかったり、飲むと筋肉ムキムキになる薬のようなものだと誤解している方がいるのも事実です。
プロテインとは牛乳や大豆からたんぱく質以外の成分を取り除いたもので、薬ではなく食品なのです。
牛乳や豆乳を飲んで健康に害がないように、よほど大量に飲まない限りはプロテインで健康を害することはありませんのでご安心ください。
現在のところ健康な方に対してプロテインやたんぱく質の摂りすぎによる害に関して、明確な根拠はないとされています。
過剰摂取によって健康被害のおそれがある成分は厚生労働省が「耐容上限」の摂取量を設定しています。
「健康に良い」というイメージのあるビタミンやミネラルの中にも、摂りすぎると害があるため耐容上限が設定されているものもあるのです。
しかしたんぱく質や、たんぱく質を豊富に含んだ食品であるプロテインに関しては上限値に関する根拠が十分でないとされています。
真剣に身体づくりを行うアスリートやボディビルダーの中には1日5~6回もプロテインを飲む選手もいますが、特に健康被害は報告されていません。
趣味でトレーニングをしている方や健康・美容目的の方のように多くても1日3回程度しかプロテインを飲まない場合は心配する必要はありません。
運動する日もしない日もたんぱく質の必要量は同じ
運動しない日のプロテイン摂取について説明します。
プロテイン=筋肉のイメージが強いと、筋トレやスポーツなど運動をした後にだけプロテインを飲めばよいと考えるかもしれません。
しかし身体は運動していないときに傷ついた筋肉を修復しているため、運動する・しないにかかわらず毎日十分なたんぱく質を摂取する必要があります。
スポーツや筋トレに励む方であれば、たとえ趣味レベルであったとしても体重(kg)×2gを目標にたんぱく質を取るのをおすすめします。
また、健康維持や美容目的の方は体重(kg)×1~1.5gを目標にするのがよいでしょう。
【初心者】プロテインを飲む量はどれぐらい?【あなたは摂りすぎ?少なすぎ?】
たんぱく質不足は体調不良の原因にも
たんぱく質は人間が生きるために欠かせない【5大栄養素】のひとつであり、筋肉をつくる以外にも皮膚や髪、爪、内臓といった部位を健康に保つために使われます。そのためたんぱく質が不足すると、
- 筋肉量の低下
- 疲労感や倦怠感
- 肌荒れ
- 髪の痛み
- 爪が薄くなって割れやすくなる
- 関節痛
- 免疫機能の低下
- 基礎代謝の低下
といった症状が現れることがあります。
筋肉・筋力をつけるだけでなく美容と健康のためにもプロテインを飲んでたんぱく質をしっかりと摂取する必要があります。
体内で使われず余ったたんぱく質は体脂肪になる
「体内で使われなかったたんぱく質が肝臓や腎臓にとって害があるのでは?」と心配する方もいらっしゃると思いますが安心してください。確かにたんぱく質の代謝に肝臓や腎臓が働きますが、体内で使われずに余ったたんぱく質は体脂肪となるため、身体に害を及ぼすことは考えにくいです。最初に説明しましたが現在のところ健康な方に対してプロテインやたんぱく質の摂りすぎによる害に関して、明確な根拠はないとされており、かなり大量にたんぱく質を摂った実験でも過剰摂取による健康被害は報告されませんでした。
ただし害がないとはいえたんぱく質の摂りすぎで太ってしまったり腸内環境が悪化したりすることはありますので、体重(kg)×2gを超える量を摂取するメリットは大きくありません。
肝臓や腎臓に疾患のある方や乳製品・大豆アレルギーの方は要注意
健康な方は摂りすぎを気にせずプロテインを飲んで問題ありませんが、肝臓や腎臓に疾患を抱えていたり乳製品や大豆にアレルギーのある方は注意が必要です。
肝臓や腎臓が悪い方はたんぱく質が身体に害を及ぼすため、たんぱく質摂取量が制限されることがあります。心当たりのある方は自己判断せず、面倒でもかかりつけ医にプロテインを飲んでもよいかどうか相談しましょう。
また、乳製品や大豆にアレルギーのある方がプロテインを飲んだ場合、蕁麻疹やひどい場合は呼吸困難に陥ったりすることもあるため、アレルギーのある方は必ずパッケージのアレルギー表記と成分表示を確認しましょう。
アレルギーではありませんが牛乳を主な原料とする【ホエイプロテイン】に含まれる乳糖を消化できずお腹が緩くなってしまう【乳糖不耐症】の方は乳糖の少ない【WPI】【ソイプロテイン】がおすすめです。
まとめ
- 運動しないでプロテインを飲んでも健康に悪影響はない
- プロテインは牛乳や大豆を主な原料とした食品のため安心して飲める
- たんぱく質が不足すると体調不良の原因となる恐れがあるため、運動する方は体重(kg)×2g、健康維持や美容目的の方は体重(kg)×1~1.5gを目標にプロテインを活用したたんぱく質摂取がおすすめ
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肝臓や腎臓に疾患のある方や乳製品・大豆アレルギーの方はプロテインで体調を崩す恐れがあるため注意が必要
知識不足や数字稼ぎのために間違った情報を発信するメディアもあり何を信じたらよいのか不安になることもあるかと思いますが、正しい知識を身につけていただき健康や身体づくりのためにぜひプロテインを活用してください。